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東大体操部部員日記

東大体操部の部員による日記です。

最後までブログのタイトルが思いつかない。

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果たして卒部ブログのタイトルがこれでいいのか。最後だからえもい感じだとか、堅い感じだとかいろいろ考えはしたのですが、本当に何も思いつかなかったので許してください。

お久しぶりです。4年の里茶です。

引退してから気がつけば半年も経ってしまいました。あれから体操はまったくやっていません。数回部活には行きましたが、(現役のときと変わらず)ずっとみんなの練習を眺めていました。同期のなかでいちばん最初に部活に行くのが私だったのは全員予想外だったと思います。私もびっくりです。

早いうちに卒部ブログを書いてしまおう、とずっと思っていました。卒論を書き終えたらとか、卒業が確定したらとか様々な理由を付けて後回しにしてきましたが卒業式も終わってしまったのでいい加減書くことにしました。

部報印刷ぎりぎりに書いておいてあれなんですけど、思ったことをそのまま書いたのでめちゃくちゃに読みにくいと思います。ごめんなさい。

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近況報告
部活を引退してからは、院試があったり、小学校でバイトを始めたり、卒論を書いたりと、ずっと忙しかったような気がします。

-院試
七大戦が終わった数日後に院試がありました。受かりました!学校が変わるので、4年住んだ春日部とお別れして、大宮の方に引っ越しました。大学4年間が一瞬で過ぎ去ってしまったので2年なんて気づいたら終わってしまいそうで怖いです。

-小学校バイト
小学校バイトはとっても楽しかったです。
何してるの?と聞かれると困りますが、ざっくり言うと、児童たちと一緒に遊んだり「ノート書いてーー」って言ったりしていました。
小学生はかわいいです。かわいいけど鬼8人と逃げる人1人(私)の鬼畜鬼ごっことかを提案してきます。がちの鬼です。
授業中に教室から脱走した児童を追いかけまわしたり、1時間キャッチボールに付き合わされたり、将棋やジェンガをしたりと波乱万丈な毎日でした。話し出したらきりがないほどありえないエピソードが出てくるのでこのあたりでやめておきます。
それでも最終日には手紙やシールをくれたり、似顔絵を描いてくれたり、絶対また会いに来て!って言ってくれたりとやっぱりかわいかったので今までの生意気な態度も全部許せちゃうなって思いました笑

-卒論
絶対に年内に終わらせると意気込んでいた卒論は年内には終わりませんでした。友達と遊んでいても、自分の誕生日でも、新しい年を迎えても、とにかく寝ても覚めても四六時中頭の中が卒論に支配されていました。年始からパソコンと大量の参考文献と向き合ってなんとか提出できました。縦書きだったので新書のような見た目になってアガりました。

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体操
体操から離れて数ヶ月経った今、改めて自分の体操人生を振り返ってみたいと思います。

-各種目について

跳馬
昔から今に至るまで好きな種目ランキング不動の1位です。着地したときになんともいえない達成感があって好きです。ユルチェンコ、カサマツ、転回前宙などにも挑戦したことはありますが結局最後まで屈身ツカハラしかできませんでした(тт)ツカハラに関しては10年くらい跳んでいたみたいです。跳馬が好きなのかツカハラが好きなのかわからないですね。そういえば私が体操部に入部したときは転回ができなかったような気がします。転回も抱え込みのツカハラも跳べず、屈身ツカハラしか跳べない病でした。

段違い平行棒
昔からずっと苦手でした。苦手ではありましたが小中学生の頃の私にとって平均台という最強最悪な存在がいたのでそこまで嫌いではありませんでした。高校生になってからは宙返り下りや車輪といった基本的な技ができなくなってしまったので、難度が低く、技がなくてつまらないので練習をしなくなりましたね。全体的に脚力で誤魔化している私にとって段違い平行棒はあまり向いてない種目だったようにも思います。

平均台
4種目の中でいちばん向き合った種目だと思います。本当に怖くて苦手で毎日平均台の上で泣いて怒られてました。超絶びびりの私にとってこの種目は恐怖の権化と言っても過言ではありません。特に苦手だったバク転、側宙、後方1回捻り下りはできなくなりました。正確に言うと怖いからやらなくなりました。とはいえ前宙上がりを習得したり、ジャンプができるようになったりと結局はDスコアもほとんど変わらない構成に戻った気がします。私にとって怖い技たちを抜いてからは以前のような平均台嫌悪はなくなりました。

ゆか
手首を痛めてからバク転が怖くなりました。その結果、高校の引退試合では技数が足りなくて困った記憶があります。私はゆかもあまり得意ではないので(そもそも得意といえる種目はないですね)、全盛期でも2回ひねりを試合で成功させたことはないし、前方系は1回すらひねることができませんでした。それでもやっぱり全カレという舞台でダブルに挑戦できて、死なずに帰ってこられたのはこれまで体操をやってきていちばんと言えるほど嬉しかったことです。

体操ってたくさん種目があっておもしろいです。女子なら4種目、男子なら6種目。みんなあたりまえにこなしているけど、やる技も使う力も全く違う種目を全てこなさないといけないと考えるとやばいです。でもだからこそ飽きなくていいですね。器械体操というひとつの競技なのにたくさんのことができるのってお得だな〜〜。

-今思うこと

今まで体操を続けてきて何回やめたいと思ったのだろう。それでもここまで続けてきたのは体操が好きだからなのか。なんでみんなあんなに楽しそうに練習できるんだろう。なんであんなに果敢に新しい技に取り組めるんだろう。昔からみんなの練習を見ててずっとずっと思ってきた。自分なんて新しい技をやろうって練習するたびに楽しさとかよりも恐怖が来るし、既存の技ですら怖くてできなくなる。

じゃあ自分が体操を続けてきて「これだけは自信があります!!!!」って言えることってなんだろう。うーーーん。全然思いつかないなあ。多分どれだけ考えても出てこないですね。

自分の演技ってどう頑張っても好きになれないし、嫌なところばかりに気がついてしまう。他人に対してはそんなことはなくて、むしろ真逆で、この人は動きが上手だなあとか、爪先めっちゃ綺麗だなあとか、自分にはない良いところがたくさんある。

私は決して上手な選手ではなかったと思います。難度の高い技ができるわけでも、美しい演技ができるわけでもない。所謂才能なるものは持ち合わせていなかったと思います。かと言って血のにじむような努力をしたかと聞かれたら全くもってそんなことはないので上手くなれないのも当然だと思います。

小中学生の頃は今の自分よりも数倍ネガティブ人間だったので体操のある毎日が本当に辛かった。怒られて練習からはずされるたびに、あんなにひねることができたら楽しいだろうなあとか、あれだけコミュ力高かったら先生たちとも仲良く話せるだろうなあとか思いながら練習を眺めていました。

自分より年下の子とか、あとから体操を始めた子に追い抜かされていって焦ったり、みんなできてるのに自分だけできなかったり、そのたびになんで私はできないんだろうってBADに入るの繰り返しでしたね。体操って点数がついてしまうし、順位が出てしまうからどうしても人と比べてしまいます。

でも結局ここまで続けてきたということは、やはり私は体操が好きだったのかもしれません。そして今考えてみてもやはり体操を続けてきたことに後悔はありません。体操をやってなければ経験しなかったことも、出会えなかった人もたくさんいます。体操部のみんなとも出会えていなかったはずです。

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体操部
私は体操部という空間が好きでした。ずっと体操を続けてきた人、大学生になって初めて体操に挑戦してくれた人、新しい技に挑戦している人、特定の何かを極めている人。いろいろな人がいて、いろいろな体操の楽しみ方があって、それを受け入れてくれる雰囲気がとても素敵だと思っていました。

特に私は部活に行ってもずっと座っているだけで、コミュ障だし、教えるのも下手だし、後輩たちからしてみれば尊敬できるところなんて何ひとつないような先輩だったと思います。そんな私のところに来て話しかけてくれる部員もたくさんいて「また休憩ですか」とか「体操引退ですか」っていじってくる人たちも「りささん聞いてくださいよ」って絡んでくる人たちもみんな大好きだったし、なにより低台のところでみんなの練習を見ている時間がとっても好きでした。だめだめな人間だったと思うけど、そんな私を存在させてくれた体操部が好きでした。みんなが体操という共通の目的を持って集まったってよくよく考えたらすごいですよね。

集団に所属していると、人間だからどうしても合う人合わない人がいるだろうし、ぶつかることもあると思います。体操や部活のモチベーションにも差はあるし、優先順位や考え方も人それぞれなので仕方のないことだと思います。

ルールの範囲のなかで部員がどのように体操や部活と向き合って行くのかは個人の自由です。その上で私の個人的な考えとしては(極端に言いますが)、練習をしようがしまいが、特定の種目にしか入らなかろうがとにかく体操を楽しんでもらいたいです。

楽しく体操をやることが結果的に上達にもモチベーションの維持にも繋がると思います。誰だって楽しくないことは続かないし、逆に楽しいことは強制されずともやりますもんね。

先程、いろいろな人がいて、いろいろな体操の楽しみ方があると言ったように、新しい技に挑戦することが楽しい人もいれば、特定の技や特定の種目だったりに楽しさを感じる人もいると思います。体操の楽しみ方も、捉え方も人それぞれなのは当たり前です。

ただ、その"楽しい"を続けていくためには、地道な努力だったり、楽しくないと感じるような過程だったりも必要になってくると思います。

怪我をしたり、スランプに陥ったり、同じ失敗を繰り返したりと、しんどいことも少なくはないと思うけどそういう積み重ねがあるからこそできたときの達成感や楽しさが増すのだと思います。

みんながいつか体操を引退するときに楽しかったと思ってくれたら嬉しい限りです。

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さいごに

体操部で過ごした3年とちょっとは長いようでとても短かったです。 東大体操部でみんなと出会えたこと、一緒に練習ができたこと、その全部が大切な思い出です。

最後にはなりますが、これまでお世話になった先輩方、同期、後輩方、福田さん、その他かかわってくださった全ての方々に心から感謝致します。本当にありがとうございました。

4年 鈴木里茶