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東大体操部部員日記

東大体操部の部員による日記です。

最後の部員日記

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四年生の日紫喜です。
現役最後に部員日記を書かせてもらいます。

長い文章になるので先に申し上げたいことは、僕を助けて下さった人、支えてくれた人、成長させてくれた人に感謝したいということです。四年間東大体操部で体操をやってきましたが、はっきり言って入る時には予想していなかった程の波乱万丈が僕を待っていました。本当に最終的にではありますが体操部ひいては体操に逃げずに向かい合ってこれたと言えるのはそういった人達のおかげだと思っています。

最初の一年はただ体操だけやっていました。しかし、夏に問題が起こります。それによって部活の事について深く考えるようになりました。自分が運動会体操部の一員だということを思いながら発言行動しなければと思いました。責任感を持つようになりました。でもそれによって一つ下の学年にそれを押し付けることもあり迷惑しただろうと思います。ごめんなさい。
二年の夏までは体操の技術も順調に成長していました。幹部が変わり途端にモチベーションがなくなりました。躁鬱だったのかもしれません。七大戦男女団体優勝という偉業(今となってみれば優勝して当たり前のメンツですが笑)を成し遂げてその反動でやる気がなくなったのかもしれません。加えて一つ上の代に不満を持つようになっていきました。三年生の東日本ですごく落ち込みました。その後何をしていたのか覚えてないほど落ち込みました。七大戦では爆発しそうになってましたが、同期に助けられました。その時にどうしようもない演技をしてしまったことを今謝ります。結局勝手に期待して勝手に裏切られたと感じていたのです。

主将として幹部の一員となり最後の一年を過ごしました。役職の兼ね合いや同期での話し合いで主将になる前から僕が主将になるだろうとは思っていました。ですが僕が主将として上手くやっていく姿というのはあまり想像出来ていませんでした。自分には致命的にカリスマ性がないと思っていたからです。また、その頃僕は部活に対して不満を持っていて、部活の事で悩むことが非常に多かったと思います。そんな中で僕がすごく長い時間を使って考えた自分がなるべき主将像は、カリスマ性を磨いて背中で語る主将ではなく、部員一人一人をきちんと見る・一人一人の話を聞く・各々に対して喋りかける主将というものでした。そうしているとより仲良くなることもありましたが、対立するようにもなりました。一人一人と上手く接するだけの広い人間性を持っていなかったのです。とても悩みました。あれこれ悩んでいる間、体操にはあまり身が入らなかったように思います。ただ最終的にこう思いました。どうしようもないことで悩んでもしょうがないと。他人の考えを自分で変えようなんてのはそもそも無理なのだし、そんな能力を自分が持っているわけでもないのだけど、一番バカバカしかったのは他の人の価値観に自分が囚われすぎていてそれをどうにかしようと足掻いていた事です。やっていくうちに本末転倒になっていたことに気付きました。自分で出来る範囲でやって行けばいいのだと改めて思いました。おそらくその時初めて本当の意味で他の人を認めるということが出来るようになったと思います。結局どうすれば一番良かったかは分かりません。対立してしまった人には申し訳ないと言う他ありません。最後の一年は体操としてはしょっぱい成長でしたが、精神的に大きく成長させてもらったのはありがたく思います。

長々と書きましたが、総じてみれば失敗ばかりで、この場を借りて懺悔させてもらいました。
結局何かと切り替えが遅かったように思います。今になって考えるとすごく中だるみしていました。今現役部員で行き詰っている人、グダってる人は、この切り替えを早くしてほしい。体操と真摯に向き合わなければならないと思ってほしい。なんとか打開してほしい。この切り替えの早さが自分の体操人生の充実に直結します。打開するために、周りの人間に相談する、愚痴を言う、遊びに行くなどいろんな方法があると思います。ダメなのは一人で長い間どうしようもないことで悩むこと。

以下は現役部員もしくはその後輩になるだろう人達に言いたいことを数点まとめました。

怪我
体操をやっていれば十分注意していても怪我をすることは何度かあります。その度に落ち込んだりもします。けれどもその落ち込みは辛いだけでほとんど意味がありません。怪我は偶然起こるものでどうしようもないことだからです。そんなことで悩んでいてもしょうがないのです。その怪我をして競技を辞めるか、続けるかの選択肢しかないので、結局続けることになります。怪我じゃなくともどうしようもないことで悩むのは本当に無意味で、長期間苦しみがちです。というか長期間苦しんでる時はほぼどうしようもないことで苦しんでいると思っていいでしょう。もし何か方法があれば、その解決に向かって行けばよく、その過程で頑張っている自分を褒めればいいのです。だから怪我をしたらとりあえず続けるという選択肢を選んで、1からまた作り上げればいいのです。自分がダメだとかあれこれ考えるのはやめるべきで、少なくとも少し元気な時に考えるのが良いでしょう。

モチベ
毎日の練習でモチベーションが高かったり低かったりすることがあります。そのモチベを左右するのは何なのかという話です。これは人それぞれ異なります。勉強の成績、人間関係、体操などなど。でも悪い時に自分を安定・向上させてくれるのは、周りの人間とのつながりです。僕自身モチベーションが低い時には同期や後輩からすごく励まされました。おそらく同期や後輩はそこまでとは思っていないでしょうが、本当に支えとしていました。僕は練習中積極的には声を出すようにしていますが、これは主将だからとか、盛り上げようとかそういう様なものではあまりなくて、ただその人の励みになれば良いなと思って出しています。そう思ってくれた人が僕や他の人を応援してくれたりだとかすると嬉しいです。そういうつながりを持つこと、普段から仲間同士仲良く接することを大事にすることが、回り回って自分のモチベーションを上げるのに繋がっていると感じました。

楽しい部活とはなんだったのか
今部活が楽しい人はもちろんいると思います。でも辛い人もいるかもしれません。体操部には二つの側面があると思っています。一つは単純に体操をするということ。もう一つは体操部の人達と話したりすること。当たり前ですが笑。辛い人は体操が上手くいかなくて辛かったりします。成長出来なくて落ち込んだりします。でももう一つの側面があります。結局ここでも周りの人間を大切にすることに繋がりますが、体操だけじゃなくて体操部の人と仲良くすること、感謝することこそが大事になります。例え体操で上手くいかなくても同期や先輩後輩が励ましてくれます。これは馴れ合いなんかではありません。明日からまた切り替えて頑張るために重要なことです。それが楽しい体操なんじゃないかなと思います。一人でやってる人間は基本的に効率が悪いでしょう。口では頑張るぞと言っていても、自分がどんどん落ちていくのに気が付かなかったりします。

残せたこと残せなかったこと
特に指導に関して残せなかったなーとすごく感じます。それは体操にしても、礼儀的な部分にしてもですが。それでもただ指導するだけに関してはやった方だとは思いますが、指導の方法が指導出来ていないと感じます。強い部活はずっと強いですが、上手い人が入ってくるというだけではなく、そうした指導の引き継ぎがきちんと行われていると思います。僕は四年間いて、部活の大事な部分が、どんどん薄れていくように感じています。どうでもいいことは薄れていった方がいいですが、いつの時代にも必要なことというのもあります。そういう事を引き継いでいくということが非常に大事です。そういう伝統も何もしなければ必ずなくなるので、嫌というほど言う必要があるのかもしれません。どれだけ僕等が後輩に引き継げたかはわかりませんが、それを更によくして引き継いでいって欲しいと思います。

感謝の気持ち
人は一人では生きていけなくて、必ず迷惑をかけることになります。知らず知らずのうちに周りの人が助けてくれていたりするのです。知らず知らず助けてくれるので日頃から感謝の気持ちを持つことが大事です。恥ずかしいですが口に出して言うのも大事です。言ったり行動しなければ伝わりません。まわりの人がやってくれるからまあいっかと思う人がいます。でもそのやってくれるということは決して当たり前のことではなくて、本当に貴重なことなのです。まず自分から率先してやる。それを周りの人がカバーしてくれるから感謝するということが、部活全体を通して自分にも有益なことだと思っています。

長々と本当に申し訳ないです。
こんなことはさておき今日トレ体での最後の練習が終わりました。
七大戦及び僕達の引退はもう間近です。僕自身怪我や忙しさを言い訳にグダグダしていたりしていましたが、やっと気持ちの整理がつきました。本当に不甲斐ない主将で申し訳なかったです。
この四年間、本当に色んな事がありました
でも最後にすべきことは一つ

部員全員全力で七大戦に臨む。
そして優勝する。

最後に笑えるように
良い報告が出来るように頑張ります。
本当に良い先輩方や同期、後輩に恵まれたと思います。
今までありがとうございました。

東大体操部主将 日紫喜賢太