東京大学体操部 公式サイトへ

東大体操部部員日記

東大体操部の部員による日記です。

私ただすけにさっこちゃんて呼ばれてたの?!

JUGEMブログで開く
祝日なしで悪名高い6月に入り生活必需品の価格も高騰してしまいましたが、皆様におかれましては前向きに日々を過ごされていることとお慶び申し上げます。2年生になりました、塚田颯子です。
ただすけをとばしてブログを投稿しようと思っていたのですが、10回くらい誤字脱字の確認をしていたら先を越されてしまいました。ブログを2週間以上も滞納した言い訳が雑すぎるんだよこのやろう!とか、何も考えずに漢字変換で先頭に出てきたものを選ぶんじゃないばかやろう!とか、色々言いたいことはありますが、ブログのタイトルが決まったのでよしとしましょう。
ブログの投稿に失敗してしまって、昨日から今日にかけて更新と削除を3、4回繰り返しているので、もしかするとこれ以前にも私の同じ投稿を見たという方がいらっしゃるかもしれませんね。紛らわしくて申し訳ありません。どうもSNS関係には慣れない今どきの若者です。


さて、先々週末は試合が2件ありました。5/20(金)に高崎アリーナで行われたのが東日本インカレ、5/21(土)、5/22(日)に国士舘大学多摩キャンパスで行われたのが国体予選です。
どちらも大きな怪我なく無事に終了しました。関係者の皆様に感謝申し上げます。

まずは東日本インカレについて。東大からは4年生のゆずさん、安福さん、3年生の平井さん、駿太さん、2年生の海智、太一が男子団体として、2年生の智香子が女子個人として出場しました。演技の反省や感想などはメンバーそれぞれが述べるのが一番よい気はしますが、第三者目線から見た感想もときにはあってよいと思うので、男子の体操に関してはほぼ素人ですが、私から見たメンバーの演技の印象を簡単にご報告させていただこうと思います。


ゆずさん 総合27.050
手首を痛めていたようで、なかなか入れたい技が入れられず歯痒かったのではないかと思いますが、今できる構成で精一杯自分の演技をしていました。私は手首の怪我一つでグループ予選の完全棄権を決めてしまったので、思うような構成が組めなくても最大限の演技を発表しようとする姿勢は素敵だと思いました。
安福さん 総合62.100
跳馬の伸ツカで器具に合わせるのに少々苦労しているようにも見えましたが、各種目安定感が光っていました。(少なくとも東大体操部に入ってからは)新しく構成に組み込んだ技も上手くまとめていました。
平井さん 総合61.500
全種目通して、大きなミスなく安心して見ていられる演技でした。特に鞍馬の安定感が素晴らしかったです。試合前の時期は一週間毎日練習したこともあったようで、努力がしっかりと結果に表れてよかったです。
駿太さん 総合53.200
グループの時から構成を大きく変えて臨んでいました。特に鉄棒では、私の某同期くんの話によるとDスコアとND減点も含め4.7くらい上げた構成に挑んだというので驚きです。新しく入れた技で失敗はあったものの、よい挑戦、よい失敗だったのではないかと思います。
海智 総合58.500
前回のブログで本人が話していましたが、かなり悔しさの残る試合となったようです。自分では悪いことしか言っていなかったので良かったところを述べると、跳馬の伸カサは安定感が増し、グループ予選の時には失敗してしまった平行棒の後方屈伸ダブル下りも成功させていました。
太一 総合56.350
グループの試技会の時に怪我した足首が治りきっておらず特にゆかの終末技の着地が辛そうでしたが、着地は概ねまとめていました。吊り輪と鉄棒で技認定が危うそう(私にはわかりませんが)な実施があったものの、攻めるところは攻め守るところは守る、全カレ出場を見据えた演技だったと思います。
智香子 総合32.000
グループの時に比べれば足首のコンディションがよかったのと、第1ローテの跳馬でこけて変なプレッシャーがなくなったと見えて、比較的リラックスして演技していたように思います。平均台では少し硬さが見られ失敗もあったものの、段違い平行棒では停滞無しの気迫あふれる演技を見せてくれました。


以上、私から見た東日本インカレの模様でした。「俺はそんなことしてないぞ」とか「それは事実ではあるが真実ではない」とか思った人がいたらごめんなさい。次の自分のブログででも訂正してくださいね。
また、今大会は選手1人につき保護者1人までの観戦が許され、平井さんと太一のお父様が応援に来てくださいました。平井さんはなぜか私が手首を怪我したことをご存じで気にかけてくださり、中村さんは太一の幼少期と中高時代の話をしてくださいました。大学生になってから、部活仲間の親御さんと関わることなどなかったのでお二人とお話できて嬉しかったです。


続きまして、国体予選のご報告です。東大からは4年の拓未さんと私2年の塚田が出場しました。
こちらは原則観戦禁止で、拓未さんの演技は後日動画でしか見ていないのですが、ここまでの流れに従い私の勝手な感想を述べさせていただきます。


梶谷拓未 個人総合第6位 得点36.400(急に表彰状風)
通しこみに力を入れていたゆかでは、着地に苦戦したものの上位の選手の点数をわずかに上回る演技ができたようです。また、鉄棒では以前脚を怪我して恐怖心の残る車輪宙を着ピタで成功させて嬉しそうでした。個人的には、アップかと思うほどに潔く前方に転がっていく転回跳び1回ひねりがめっちゃ好きでした。なので、全種目通して不本意な大過失はなかったと言ってよいのではないでしょうか。なお、駿太さんのチムリは適任だったようです。


最後に私自身の演技のご報告です。
例によって東京都体操協会は未だ得点をホームページに掲載していない上に私は得点速報をもらってくるのを忘れてしまったので、点数は定かではないですが、おそらく出場選手中(少年・成年含め)最下位だったと思われます。それだけ私1人技のレベルが違ったということです。しかし、絶対評価としては決して悪い演技ではありませんでした。むしろ練習の成果が出せた部分が多く、東大体操部の選手として誇りと自信を持って自分らしい演技ができたと思っています。試合の雰囲気に気持ちがふわふわしていてあまり丁寧な演技ができなかったことが反省点ですね。


今大会はなんと声出しが禁止されておらず、みんな所属も出身も関係なく全ての選手のことを応援し合っていたので会場は活気にあふれていて、久々に試合の雰囲気を楽しめました。
今年のグループ予選や東日本インカレ、全日本インカレは、今の4年生と一緒に行ける最後の公式戦になるので、そこで演技をしたいという気待ちはすごく強かったのですが、私はそのチャンスを2ヶ月前に捨ててしまいました。今でも残念な気持ちはありますが、おかげで出るはずのなかった国体予選に出られたので、これも巡り合わせと思って来年はグループ出場を目標に頑張りたいと思います。


そして、ちょうどこのブログを書いている途中に東日本インカレの通過者のニュースが舞い込んできましたので、後付けのようになりますがご報告いたします。
安福さん、平井さん、海智、太一、智香子が全日本インカレの出場を決め、駿太さんは補欠2番手となりました。おめでとうございます!<通過者一覧>の中にみんなの名前が書いてあるのを見ただけで笑顔になれました。幸せを分けていただいてありがとうございます!
       ♦︎                      ♦︎                            ♦︎   


非常にお後がよろしいようなのですが、今回国体予選に向けて練習していく中で自分の体操観について気づいたことがあったので、 それについて触れたいと思います。
端的に言えば、我々体操選手は演技面に立った瞬間から一人の表現者であるということです。通し込みやEスコアを意識した練習をしているうちに、自分が大事にしているのは「何をやるか」よりも「どう表現するか」なのだということに気づきました。みんなが同じ技をしていてもその技のさばき方、見せ方は人それぞれであって、見ている人にとってそれは演技を通してその人がどんな選手かを見ることに他ならない。それが競技としての体操の面白さだと思っています。私のように技の幅が狭い選手だと特に、できる技は限られているので、演技中は技の見せ方あるいは技ではない部分で「自分はこういう演技をする選手なのだ」というアピールをするように心がけています。


今回はそれに関連して、自分を表現する演技の最骨頂とも言える「女子ゆか」の、男子には馴染みのなさそうな点について少しお話ししたいと思います。 
女子ゆかと言えば、曲にのせて演技をするのが特徴ですよね。その特性ゆえに、女子のゆかは他の種目にはない以下のような特有の減点項目を持ちます。
①動きが音楽のテーマあるいはテンポに合っていない
②動きの複雑さや独創性に欠ける
③動きの流動性、大きさ、美しさに欠ける
④コーナーでの振り付けの多様性に欠ける
このように、芸術面での減点項目が多いので、振り付けや構成を考える時にはかなり気を使います。①〜③については次のようなことを意識して演技をしています。
・プログラムを貫くテーマ
・動きを美しく見せるための体の動かし方、角度
・山場を一つ作ること
・審判に視線を送るシーンを作ること
これらを意識することで、印象的かつ美的で見る人を退屈させない演技にするよう心がけています。
非常に苦労するのは④です。これは技をする前の振り付けについての規定です。女子ゆかでは対角線上でのアクロバットは2〜4本と定められていますが、その全てで技に向かう前のコーナーでの姿勢を変えなければならないというのが④の意味です。実は近年この点に関しては非常に厳しく見られる傾向にあります。「違う動きをすればいいんでしょ」と思うかもしれませんが、たとえ上半身の動きが異なっていても足の形が同じだと「多様性に欠ける」とみなされます。しかし、コーナーでの足の形はざっくり言えば両足で立つか片足で立つかの二通りしかないので、④に抵触しないようにするのはかなり難しいです。選手は皆、横を向いて振りをしてからすぐさま技に向かったり、フロアの外側を向いてから振り向きざまに走り出したりして工夫していますが、それで減点を回避できているのかは正直わからないです。

また、女子のゆかは常に動き続けているので、演技が終盤に近づくにつれてかなりバテてきます。そこでポイントとなるのが、ところどころ休憩するシーンを作ることです。終始力を入れて動き続けていると終末技の前にはヘトヘトになってしまうので、力の入れ方や呼吸の仕方を変えることで、雑には見えないようにしながらもうまく「サボる」ところを作るように心がけています。
このように女子ゆかは技以外に意識すべきことがとても多いので、まずは動きに慣れないと技の質に影響が出てしまいます。そのため、技を入れた通しだけでなく動きだけの通しを繰り返しすることがとても重要です。なので、東大でも時々女子がゆかで技を抜いて通しをしているのが男子には奇妙に見えるかもしれませんが、決して無意味なことをしているわけではないのであたたかい目で見守っていただければと思います。


以上、知られざる女子ゆかの世界でした!こうしたルールがあるために、女子ゆかの好き嫌いは女子選手の中でも意見が割れますが、この種目でしか味わえない表現するよろこびがあるので私は好きですね。
興味のない方にはつまらない話だったと思いますがお付き合いいただきありがとうございました。


       ♦︎                              ♦︎                              ♦︎   


最後になりますが、昨日は新入生の入部の日でした!
私はなぜだか異常なほどに後輩ができたことが嬉しくて、終始テンションが高くニヤニヤが止まりませんでした。頼れる女子主将路線でいきたいと思っていたのですが、低鉄から吹っ飛んで早速醜態を晒してしまいました。
2年生のブログが一周したら彼らの自己紹介が始まりますね!とっても楽しみです♪

天気も気温も目まぐるしく変わり体調も崩しやすい時期ですから、皆様体調に気をつけてお過ごしください。それではまた次回お会いしましょう!




2年 塚田颯子