2003年東日本インカレレポート

部報2003年夏号に掲載されたものです。
文責 高乗


 今年の東日本インカレは市瀬と高乗の2名が参加しました。場所は栃木県県南体育館です。土曜日の小山は曇り時々晴れ。暑すぎず寒くもなく、非常に快適な天候。しかも高いビルがないため見晴らしがよく、しばしの休息という感じでした。駅から体育館まで歩いて1時間弱もかかるのがたまにキズ。金曜の夜に民宿に泊まった市瀬氏によると「何もない所」だとか・・・ (ちなみにこの民宿に競技部報を頼りに電話をしたら普通の家庭に繋がり、もううんざりという感じで切られてしまいました。他の体操部にも間違い電話をされたのでしょうねえ)
 それでは雑談はこのあたりにして、二人の演技構成を以下に記します。


市瀬 寛之
床:ロンバク宙 前宙前宙ハーフ 屈身スタン宙支持臥→伸肘倒立→移行 飛び込み前転 ロンバク宙
鞍:旋回×2 横移動 リア落下 バックセア 跳びセア一回捻り 跳びセア捻り 旋回×2 横移動 下向き降り
吊:け上がり十字から背面水平 クーゲル→後ろ振りあがり開脚前挙 脚前挙→倒立→脚前挙→十字→ディスロー→伸身宙返り1/2捻り下り
跳:転回跳び
平:け上がり→脚前挙 前ロール→後ろ振り上がり倒立→移行→前振りカット 前振りあがり→前ロール→アームカット→脚前挙 プレス→後宙降り
鉄:上向き飛び越し け上がり 逆手持ち替え 逆車×2 移行 車輪×2 屈身ダブル





高乗 佑
床:ロンバク後宙ひねり ハンド→前宙 下向き転向→左右開脚座→シンピくずれ 側転 ロン→側宙 Y字バランス ロン→テンポ→後宙
鞍:旋回→トラムロー 正交差抜き逆交差入れ→セア→逆セア 旋回→リア落下 下向き下り
吊:ディスロ→ケキ→クーゲル→後ろ振りあがり開脚前挙 十字懸垂 クーゲル→後ろ振りあがり→脚前挙 ディスロ→後宙ひねり下り
跳:転回ひねり
平:け上がり→肩受け→後ろ振り上がり→脚前挙 前振り上がり→倒立→移行→ピンコ→Bカット 前振り上がり→倒立→後宙下り
鉄:け上がり 逆手車輪→移行→車輪→二回宙下り



 わたくしこの試合の1ヶ月ほど前に、医者から左足のヒ骨骨膜炎を言い渡されてしまい、床・跳をはじめ、各種下り技まで練習ができなくなり、散々な新学期スタートとなりました。だからということもあり今回の東インカレは”経験”するだけのつもりで挑み、採点の傾向を自分なりに探ってみました。
 やはりこの大会は他のどの試合とも異なり、難度(というよりSV:Start Value)・姿勢とともに出来ていないとまったく点数が出ないな、というのが一番の感想でした。さらに(あくまで僕自身の感想ですが)種目ごとの「らしさ」とでも言いましょうか、そのようなものが求められているような気がしました。たとえば、床ならアクロバット技(力技ではだめ)、吊輪なら力技(振動技ではダメ)で難度(特にC)を取りにいかなければ点数が出ないようです。
 しかし日体大は強いですね!さすがに国立スポーツ科学センターで毎日(?)練習しているだけのことはあるようです。私このセンターに勤めている川原共感の講義を受けたときに宣伝ビデオを見たのですが、このセンターは設備が半端ではなく、体操場にはピットはもとより正方形の床、タンブリング板、大型・細長トランポリン、体の動きをコンピューター解析する部屋、さらには酸素濃度を調節できる宿泊施設まであるそうです。
 なにはともあれ個人的に来年は必ず全日本インカレに行くぞ!(選手として…)という気持ちでいます。ご期待を。


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